てんびんに翔ける

建築のコストや時事ネタなどゆるく書いていきます

相見積りについて

相見積りを取ることは、見積り価格の妥当性を確認する手段のひとつだということを前回書きましたが、相見積りを取るにはそのタイミングが大事になります。

建築の見積りというのは、大変手間がかかります。ハウスメーカーであればシステムで処理していそうですが、大抵の工務店やゼネコンでは数日~数週間かかって見積りをします。
そのため、いわゆる当て馬や噛ませ犬(本命がいて、仕事をさせるつもりがないのに見積りをさせること)だと思われる場合は大抵断ります。

相見積りを依頼するタイミングですが、設計を工務店に施工と合せて(設計施工一括方式)依頼するつもりであれば、基本設計の段階で提案も含めて、相見積りを取るべきでしょう。
設計を設計事務所に発注し、施工と分ける場合(設計施工分離方式)は、詳細設計完了後に相見積りを取ります。この場合は設計事務所が発注支援を行ってくれるので施主側としては特別問題は無いはずです。

また、建築条件付の土地や建売住宅を購入した場合は相見積りを取ることはできませんし、まともな価格交渉はほぼ出来ないと思います。

 

次回は設計施工一括方式と、設計施工分離方式のメリットとデメリットを挙げてみたいと思います。